2008年08月03日
すばらしきスキー野郎

今から43年前、俺がまだ小学校2年生の時、その男は富士山のてっぺんからスキーでチョッカった。しかも150kmに達したスキーをコントロールしたのは、世界初のパラシュートブレーキだ。
自らをスキー野郎と名乗り、世界の山々や氷河を滑る映像が、テレビから流れた。その最初の頃の自伝が「すばらしきスキー野郎」という上記の本だ。小学3年だった俺は、この本を夢中になって何度も読み返した。
それから10数年後、俺は札幌テイネ山にスキースクールを開いた三浦雄一郎の門をたたく事になる。すでにエベレストサウスコルからのスキー滑降を果たしていた三浦雄一郎は、その後、世界の7大陸最高峰を滑るという目標を掲げ、挑戦中であった。「宮下、お前も手伝いに来い!」そのひとことで、俺は南米最高峰アコンカグアへのチャレンジをサポートする事になる。
2008年5月、75歳を迎えた三浦雄一郎は自身2度目となるエベレストへ、世界最高齢での登頂をチャレンジし、成功を収め帰ってきた。
札幌で報告パーティーがあるという。俺は43年前のこの本を持って駆けつけた。
すばらしきスキー野郎は、あいかわらずのギョロ目を輝かせながら「今度、どっか登りに行こうよ」と嬉しそうに、その古本にサインを入れてくれた。


